薪ストーブを使うと、炎のゆらめきに癒されたり、じんわりとした暖かさに包まれたりと、至福の時間を過ごせますよね。でも、ちょっと待って! ちゃんと適正な燃焼温度、意識していますか?
実は、薪ストーブは温度管理がとっても大事! 温度が低すぎると不完全燃焼を起こして煙突が詰まりやすくなるし、高すぎるとストーブや煙突の寿命を縮めてしまうことも…。正しい温度で使えば、安全性もアップして、薪の燃費も良くなるんです。
この記事では、薪ストーブを安全かつ効率よく使うための「適正な燃焼温度」とその管理方法について、分かりやすく解説していきます! 薪ストーブ愛好家さんも、これから導入を考えている人も、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
この記事でわかること
- 薪ストーブの適正な燃焼温度って何度?
- 温度が高すぎる・低すぎるとどうなるの?
- 鋳物製と鋼板製で温度管理に違いはある?
- 温度の上げ方・下げ方のコツ
- 温度計の設置場所やおすすめ商品
- キャンプ用薪ストーブの適正温度
- 上手な焚き方&煤が溜まる原因と対策

薪ストーブ×適正な燃焼温度について
薪ストーブの適正温度は何度?

一般的に、薪ストーブの理想的な燃焼温度は 200~300℃。この範囲で燃焼させることで、薪がしっかり燃え、煙突への煤の付着を防ぎます。
また、天板(トッププレート)の温度も重要な指標になります。
- 天板の適正温度:200~250℃(高すぎるとストーブが傷み、低すぎると燃焼効率が悪化)
さらに、薪ストーブ内部の温度も燃焼の状態を左右します。目安として以下のように考えましょう。
- 100℃以下:未燃焼ガスが多く発生し、煙突が詰まりやすい(不完全燃焼)
- 150~200℃:まだ燃焼が安定しておらず、煤が溜まりやすい
- 200~300℃:理想的な燃焼状態(クリーンで効率的)
- 300℃以上:過燃焼のリスクあり。ストーブや煙突を傷める原因に
ストーブを長持ちさせ、安全に楽しむためにも、適正温度を意識して薪をくべることが大切ですね!
温度が高い or 低いとどうなる?
温度が低すぎると…

薪ストーブの燃焼温度が 150℃以下 だと、不完全燃焼を起こしやすくなります。これにより、以下のような問題が発生します。
- 煤(スス)やクレオソートが煙突内に溜まり、煙突火災の原因になる
- 部屋が十分に暖まらず、暖房効率が悪い
- 煙が多く発生し、室内や周囲の環境を汚す
特に煙突が詰まると、煙が逆流してしまい、一酸化炭素中毒の危険もあるので要注意です!
温度が高すぎると…

一方で、温度が 300℃以上 になると、「過燃焼」となり、次のようなリスクが出てきます。
- ストーブ本体が過熱し、鋳物や鋼板が劣化・変形する
- 煙突の温度が上がりすぎ、火災のリスクが高まる
- 薪が早く燃え尽きてしまい、薪の消費が激しくなる

まき太郎
特に 鋳物製のストーブ は、急激な温度変化に弱いため、極端な高温にならないよう注意が必要です。
薪ストーブの温度は 高すぎず低すぎず、適正温度をキープすることが重要!温度計を活用しながら、安全な薪ストーブライフを楽しみましょう!
鋳物製と鋼板製で適正温度は違う?
鋳物製の薪ストーブの適正温度

- 適正温度:200~250℃
- 鋳物は熱をじっくり蓄える特性があるため、温まりにくいが冷めにくい
- 300℃以上になると 膨張・変形のリスク があり、特に急な温度変化には注意が必要
鋼板製の薪ストーブの適正温度

- 適正温度:250~300℃
- 鋼板は熱伝導率が高く、すぐに温まりやすい のが特徴
- ただし、冷めるのも早いため、燃焼を安定させるためにこまめな薪の追加が必要

まき太郎
鋳物製のストーブは急激な加熱・冷却を避けることが重要。
鋼板製はやや高温での運用が可能ですが、燃焼の維持に注意しましょう!
温度の上げ方と下げ方

薪ストーブの温度を適正範囲(200~300℃)に保つためには、上手に温度をコントロールすることが大切です。ここでは 温度を上げる方法 と 下げる方法 を紹介します。
温度の上げ方
- 乾燥した薪を使う(含水率20%以下が理想)
- 空気量を増やす(ダンパーや給気口を開ける)
- 薪をこまめに追加する(燃え尽きる前に次の薪を投入)
- 細めの薪を使う(火が付きやすく、一気に温度が上がる)
- 焚き付けをしっかり行う(燃焼の勢いをつける)
温度の下げ方
- 空気量を減らす(ダンパーや給気口を絞る)
- 大きめの薪を使う(燃焼がゆっくりになり、温度が安定)
- 扉を開けて一時的に冷却(ただし、一酸化炭素が発生しないよう注意)
- 薪を追加せず、自然に温度が下がるのを待つ
温度計をつける場所はどこ?
薪ストーブの適正な燃焼温度を管理するには、温度計の設置場所が重要 です。
設置場所によって測定できる温度が異なり、それぞれにメリットがあります。
① 天板(トッププレート)

- 設置位置:ストーブの天板中央または前方
- 測れる温度:ストーブの表面温度(目安:200~250℃)
- メリット:設置が簡単で、ストーブの過熱を防げる
- デメリット:燃焼室内の温度が分からない
② 煙突の根本(シングル煙突部分)

- 設置位置:ストーブ本体から30cmほど上の煙突部分
- 測れる温度:排気ガスの温度(目安:200~300℃)
- メリット:燃焼状態が把握しやすい(不完全燃焼や過燃焼の判断に役立つ)
- デメリット:設置には専用の煙突用温度計が必要

まき太郎
「天板+煙突の根本」2か所に設置すると、より正確な温度管理が可能!
薪ストーブの安全性を高めるためにも、温度計の設置場所を工夫しましょう!
おすすめの温度計5選!
ファイヤーサイド サーモメーター
- 特徴:国産ホーロー製の鮮やかな文字盤で、細かな温度変化も見やすいデザイン。磁石式でストーブ本体に簡単に取り付け可能です。

ダッチウエストジャパン Conder ストーブ温度計
- 特徴:耐久性のあるデザインで、正確な温度測定が可能。磁石式で簡単に取り付けられます。

ネスターマーティン 温度計 コンシューマータイプ
- 特徴:高精度の温度測定が可能で、スタイリッシュなデザインが特徴。ストーブの温度管理に最適です。
ヨツール/スキャン ストーブ温度計
- 特徴:高品質な作りで、正確な温度測定が可能。磁石式で取り付けが簡単です。

キャンプで使う薪ストーブの適正な温度

キャンプ用の薪ストーブは、家庭用のものと比べてコンパクトな分、温度管理が少し異なります。
適正な燃焼温度の目安は 150~250℃ で、この範囲を超えると燃焼効率が悪くなったり、ストーブ自体が損傷しやすくなったりします。
適正温度を維持する理由
- 150℃以下:燃焼が不十分で、煙突内に煤が溜まりやすくなる
- 150~250℃:適正温度で、燃焼効率が良く暖まりやすい
- 250℃以上:ストーブ本体や煙突が過熱し、破損や火災のリスクが高まる

キャンプ用薪ストーブは薄い鋼板で作られていることが多く、温度が上がりすぎると変形する可能性があります。特に 300℃以上になると耐久性が低下する ため、温度計を使って管理するのがおすすめ!安全で快適なキャンプライフを楽しみましょう
煤が溜まる原因と対策

まき太郎
煤が蓄積すると、燃焼効率が悪くなり、最悪の場合、煙突火災 を引き起こすことも…。
煤が溜まる原因と、その対策を見ていきましょう!
煤が溜まる主な原因
- 薪の水分が多い(含水率20%以上の薪は不完全燃焼を起こしやすい)
- 燃焼温度が低い(150℃以下だと煙が発生し、煤がつきやすい)
- 空気の供給不足(給気を絞りすぎると、酸素不足で燃焼が不完全に)
- 煙突の設計不良(短すぎたり、途中で曲がっていると排気がうまくいかない)
煤が溜まらないための対策
✔︎ しっかり乾燥した薪を使う(含水率15~20%が理想)
✔︎ ストーブの温度を200~300℃に維持する(適正温度を保つ)
✔︎ 給気を確保し、完全燃焼させる(燃焼が安定するよう空気を調整)
✔︎ 定期的に煙突掃除をする(年に1~2回はブラシで掃除)
薪ストーブ×適正な燃焼温度は?知っておかないと危険です! まとめ
まとめ

薪ストーブを安全に、そして効率よく使うためには 適正な燃焼温度(200~300℃)を維持することが重要 です。温度が低すぎると不完全燃焼を起こし、煤が溜まりやすくなります。一方で高すぎるとストーブ本体や煙突に負担がかかり、火災のリスクも増えてしまいます。
薪ストーブには 鋳物製と鋼板製 がありますが、それぞれ適した温度管理が必要です。鋳物製は温度変化に弱いため 200~250℃ が理想、鋼板製は熱伝導が良く 250~300℃ での運用が可能です。
また、温度計を 天板や煙突の根本 に設置すると、燃焼状態をより正確に把握できます。適切な温度管理を行いながら、乾燥した薪を使い、空気の供給を調整することで、ストーブの寿命を延ばし、安全に楽しめます。
薪ストーブは 正しい知識と管理 さえすれば、一生ものの暖房器具!快適で安全な薪ストーブライフを楽しみましょう!

薪ストーブでQOLを上げていく情報を発信。