寒い冬を暖かく、そして贅沢に過ごしたい方にとって、薪ストーブは憧れのアイテムではないでしょうか?なかでも、アメリカの老舗ブランド Vermont Castings(バーモントキャスティングス) は、その品質の高さと美しいデザインで世界中の薪ストーブ愛好家から支持されています。
しかし、「Vermont Castingsの薪ストーブって実際どうなの?」「日本では買えるの?」と気になっている方も多いはず。そこで本記事では、Vermont Castingsの歴史や特徴、購入方法、実際の評判などを詳しくご紹介します!薪ストーブ選びの参考にしていただければ幸いです。
- Vermont Castingsの歴史とブランド背景
- 日本市場から撤退したのか?最新情報
- どこで購入できる?カタログ情報
- Vermont Castingsの特徴とメリット
- 欠点や注意点
- 価格帯の目安
- 料理にも使える?調理機能について
- 実際のユーザーレビュー
- 人気モデルの紹介

薪ストーブ×Vermont Castings(バーモントキャスティング)の評判は? 基本情報やレビューを紹介 について
Vermont Castingsはどこの国?歴史は?
Vermont Castings(バーモントキャスティングス)は、アメリカ・バーモント州で誕生した薪ストーブブランド です。設立は1975年。オイルショックの影響で多くの家庭が石油暖房から薪ストーブへと切り替えを進める中、より高性能で美しい薪ストーブを提供するために誕生しました。
ブランドの象徴とも言える初代モデル「Defiant(ディファイアント)」は、その優れた燃焼効率とクラシカルなデザインで瞬く間に人気を集め、アメリカ国内はもちろん、世界中の薪ストーブ愛好家に支持されるようになりました。1987年には、アメリカの優れた工業製品「トップ100」に選出されるなど、その品質の高さが広く認められています。
Vermont Castingsの最大の特徴は、鋳鉄製のボディと独自の燃焼技術 にあります。高い蓄熱性を持つ鋳鉄を使用することで、燃焼後も長時間にわたって暖かさをキープできるのが魅力です。また、環境に配慮したクリーンバーン技術を採用し、煙や煤の排出を最小限に抑えながら薪を効率的に燃焼させる工夫が施されています。
現在、Vermont Castingsは薪ストーブ業界のリーディングブランドとして確固たる地位を築いており、アメリカ本国をはじめ、カナダ、ヨーロッパ、日本など世界各国で愛用されています。その伝統と技術革新を融合させた薪ストーブは、実用性だけでなく、インテリアとしての美しさも兼ね備え、多くの人々を魅了し続けています。

Vermont Castingsは撤退している?
「Vermont Castingsは日本市場から撤退したのでは?」という噂を耳にしたことがある方もいるかもしれません。確かに、かつて日本での正規代理店が一時撤退し、一部のモデルが手に入りにくくなった時期がありました。しかし、現在でも国内の薪ストーブ専門店や輸入代理店を通じて購入可能です。
特に、正規輸入を行っている専門店では、新品の販売だけでなく、メンテナンスや修理用のパーツ供給も行われています。そのため、Vermont Castingsの薪ストーブを長く安心して使うことができます。
また、並行輸入品や中古市場でも一部のモデルが流通しており、撤退というよりは「取り扱い店が減った」という状況に近いといえます。購入を検討している方は、信頼できる専門店を通じて最新の情報をチェックすることをおすすめします。

Vermont Castingsはどこで買える?カタログは?
Vermont Castingsの薪ストーブは、国内の薪ストーブ専門店や正規輸入代理店で購入可能 です。代表的な取扱店には以下のような店舗があります。
- ファイヤーワールド永和(公式サイトでカタログダウンロード可)
- ノースフィールド(展示品あり、オンライン注文も可能)
- スロースタイル(薪ストーブの導入相談も対応)
また、カタログは各販売店の公式サイトでPDFとしてダウンロードできるほか、紙カタログを取り寄せることも可能です。Vermont Castingsの薪ストーブはモデルによって特徴が異なるため、購入前にカタログをしっかり確認し、専門店で相談しながら選ぶのがおすすめです。実際の店舗で現物を見て、サイズ感やデザインをチェックすると、より理想的な薪ストーブ選びができます。

Vermont Castingsの特徴は?
1. トップローディング機能で薪の補充が簡単
Vermont Castingsの特徴的な機能の一つが、トップローディング機能です。これは、ストーブの天板部分から薪を補充できる仕組みで、薪を横から入れるタイプに比べて、より大きな薪をスムーズに追加できます。火を消さずに薪を補充しやすいので、燃焼効率を落とさずに使用できるのがメリットです。
2. 鋳鉄製のボディによる高い蓄熱性
Vermont Castingsの薪ストーブは、すべて鋳鉄製で作られています。鋳鉄は熱をしっかり蓄え、じんわりと長時間放熱する性質があるため、部屋全体を効率よく暖めてくれます。また、鋳鉄ならではの重厚感のあるクラシカルなデザインも魅力的です。
3. クリーンバーン技術で環境に優しい
薪ストーブを使う上で気になるのが、煙や煤の発生ですが、Vermont Castingsはクリーンバーン(二次燃焼システム) を採用しており、薪が燃える際に発生する未燃焼ガスを再燃焼させることで、有害な排煙を減らし、燃焼効率を高めています。そのため、従来の薪ストーブに比べて、薪の消費量が少なく、より環境に優しいのが特徴です。
4. クラシックで美しいデザイン
Vermont Castingsの薪ストーブは、アメリカン・クラシックなデザインが特徴です。装飾が施されたエレガントな外観は、ログハウスやアンティーク調のインテリアにぴったり。カラーバリエーションも、ブラックのほかにエナメル仕上げのレッドやブルーなどがあり、インテリアに合わせて選ぶ楽しみもあります。

Vermont Castingsの欠点は?
Vermont Castingsの薪ストーブは魅力的なポイントが多い一方で、いくつかの欠点もあります。購入を検討する際には、これらのデメリットも考慮することが大切です。
1. 価格が高め
Vermont Castingsの薪ストーブは、高品質な鋳鉄製で耐久性も抜群ですが、その分価格が他の薪ストーブブランドに比べて高めです。例えば、エントリーモデルでも30万円台、高性能モデルでは80万円近くになることもあります。初期投資としては大きな負担になるため、予算に余裕が必要です。
2. 重量が重く、設置にスペースが必要
鋳鉄製のため、Vermont Castingsの薪ストーブは 非常に重い です。例えば「Defiant(ディファイアント)」は200kg以上あり、設置場所の床補強が必要な場合もあります。また、大型モデルが多いため、設置するには十分なスペースを確保しなければなりません。
3. 定期的なメンテナンスが必要
薪ストーブ全般に言えることですが、Vermont Castingsも 定期的な掃除やメンテナンスが必須 です。特に二次燃焼システムを搭載したモデルでは、燃焼室や触媒部分の点検・交換が必要になる場合があります。適切なメンテナンスをしないと、燃焼効率が低下したり、不完全燃焼を起こす可能性があるため、手間がかかる点はデメリットと言えるでしょう。

Vermont Castingsの価格帯は?
Vermont Castingsの薪ストーブは、高品質な鋳鉄製で耐久性やデザイン性に優れているため、価格は比較的高め です。モデルごとの価格帯は以下の通りです(2024年時点の参考価格)。
- Defiant(ディファイアント):約 78万円~88万円
- Encore(アンコール):約 72万円~80万円
- Intrepid Flexburn(イントレピッド フレックスバーン):約 50万円~64万円
- Aspen C3(アスペン C3):約 33万円
価格は販売店や輸入状況によって変動することがあり、さらに 設置費用や煙突工事費用が別途必要 になる点も考慮しなければなりません。一般的に薪ストーブの導入には トータルで100万円以上 かかることもありますが、その分、長く使える高品質な暖房設備としての価値があります。

Vermont Castingsで料理はできる?
Vermont Castingsの薪ストーブは、暖房だけでなく料理にも活用できる のが魅力の一つです。特に「Defiant(ディファイアント)」や「Encore(アンコール)」などのモデルは、ストーブトップ(天板)を利用して調理が可能です。鍋やフライパンを置けば、煮込み料理や焼き料理が楽しめ、ストーブの遠赤外線効果でじっくりと食材の旨味を引き出せます。
さらに、炉内をオーブンのように活用することもできます。ピザストーンを使えば、本格的な薪焼きピザが焼けたり、ダッチオーブンを使えばローストチキンやパン作りも楽しめます。薪の燃焼具合によって温度調整が難しい部分もありますが、それも薪ストーブクッキングの醍醐味の一つです。
寒い冬に薪ストーブで温まりながら、シチューやホットワインを作るのもおすすめです。暖房と調理の両方を楽しめるのが、Vermont Castingsの薪ストーブの魅力 です。

Vermont Castingsのレビュー紹介
Vermont Castingsの薪ストーブは、その性能とデザイン性で多くのユーザーから高い評価を得ています。以下に、実際のユーザーレビューを3つご紹介します。
- Defiant(ディファイアント)ユーザーの声「風格のあるスタイルはリビングの顔となり、家にいる時間を楽しませてくれます。炎を眺めながら、冬場の食卓を彩る薪ストーブ料理も存分に楽しむことができます。」 item.rakuten.co.jp
- Encore(アンコール)ユーザーの声「パーツが高くなったので、今度はDX仕様にしてみました。9mm厚の鋼板が炉内に入ったので、高熱にびくともしませんね。長く使用可能とのお墨付きで、とても快適な薪ストーブ生活です。」 e-stove.net
- Intrepid Flexburn(イントレピッド フレックスバーン)ユーザーの声「上級機譲りの優れた機能が凝縮され、『小型ながらも高性能』が特徴。ストーブトップや炉内の料理も上手にこなします。優美な外観に華を添えるのが両サイドに施されたシェルデザインです。」 taniguchi-shokai.com
これらのレビューから、Vermont Castingsの薪ストーブがユーザーの生活に暖かさと楽しさを提供していることが伺えます。特に、デザイン性の高さや調理機能の充実が、多くのユーザーに喜ばれています。
アンコール:時代を超えて愛される薪ストーブの定番
「アンコール(Encore)」は、1986年の発売以来、その優れたデザインと機能性で世界中の薪ストーブ愛好家から支持され続けている定番モデルです。
重厚感のある鋳物製ボディと、クラシカルで洗練されたデザインは、和洋問わずさまざまなインテリアに調和します。
メリット
- 高い燃焼効率:触媒方式を採用し、低温から高温まで効率的でクリーンな燃焼を実現しています。
- トップローディング機能:ストーブ上部から薪を投入できるため、大きな薪の追加が容易で、燃焼中の薪補充もスムーズです。
- 調理機能:高温になるグリルを活用して、煮込み料理や焼き物などのストーブクッキングが楽しめます。
- 自動燃焼制御システム:サーモスタット機能により、燃焼空気の量を自動調整し、安定した温度管理が可能です。
使用可能な薪の長さ
アンコールでは、最大で50cmの薪を使用できます。
価格
アンコールの価格は、カラーや仕様によって異なります。例えば、クラシックブラックのモデルは税込767,800円となっています。
他のカラーや仕様については、販売店にお問い合わせください。
規格表
項目 | 詳細 |
---|---|
放熱形式 | 輻射式 |
サイズ | W690×H655×D600mm |
重量 | 159kg |
最大出力 | 13.7kW(11,750kcal/h) |
暖房面積 | 約59~177m²(18~54坪) |
最大薪長 | 50cm |
煙突径 | 150/200mm(上・後) |
カラー | 黒、レッド、マジョリカブラウン、トワイライト |
オプション | リアヒートシールド、ウォーミングシェルフ |
本体価格 | ¥723,800~¥804,100(税込) |

デファイアント:威風堂々たる存在感と圧倒的な暖房能力
「デファイアント(Defiant)」は、同社のラインナップ中で最大級の薪ストーブであり、その圧倒的な暖房能力と重厚なデザインで、多くの薪ストーブ愛好家から高い評価を得ています。
メリット
- 高い燃焼効率:触媒方式を採用し、燃焼効率は約84%と高く、広い空間でも効率的に暖めることができます。
- トップローディング機能:ストーブ上部から薪を投入できるため、大きな薪の追加が容易で、燃焼中の薪補充もスムーズです。
- 調理機能:広い天板や大きな炉内を活用して、煮込み料理や焼き物などのストーブクッキングが楽しめます。
- 自動燃焼制御システム:サーモスタット機能により、燃焼空気の量を自動調整し、安定した温度管理が可能です。
使用可能な薪の長さ
デファイアントでは、最大で63cmの薪を使用できます。
価格
デファイアントの価格は、カラーや仕様によって異なります。例えば、クラシックブラックのモデルは787,600円(税込)、レッドのモデルは881,100円(税込)となっています。
規格表
項目 | 詳細 |
---|---|
放熱形式 | 輻射式 |
サイズ | W833×H763×D650mm |
重量 | 235kg |
最大出力 | 16.4kW(14,100kcal/h) |
暖房面積 | 約260m²(約157畳) |
最大薪長 | 63cm |
燃焼効率 | 84.1% |
煙突径 | 150mm |
カラー | クラシックブラック、レッド、マジョリカブラウン |
オプション | ウォーミングシェルフ、スマートエディション |
本体価格 | ¥787,600~¥881,100(税込) |

アスペン C3:コンパクトなボディに最新技術を搭載した高性能薪ストーブ
「アスペン C3」は、同社のラインナップの中で最もコンパクトなモデルでありながら、最新の燃焼技術を搭載した高性能薪ストーブです。その洗練されたデザインと優れた機能性で、小規模な空間や高気密住宅にも適しています。
メリット
- 自動燃焼制御システム(C3テクノロジー):新開発のC3(Continuous Combustion Control)テクノロジーにより、着火から熾火(おきび)燃焼までエアーコントロールの手動操作が不要です。常に適切な燃焼空気が自動的に供給され、最適化された熱出力と効率が保たれます。
- コンパクトで美しいデザイン:重厚感のある鋳物に繊細な仕上げが施され、奥行きのある火室は長い薪の投入を可能にし、手前から奥にゆっくり燃えることで長時間燃焼も実現しています。
- 調理機能:オプションのヴィンテージガラスクックプレートを使用することで、トッププレートでの調理が可能になり、薪ストーブクッキングを楽しむことができます。
使用可能な薪の長さ
アスペンC3の火室は奥行きがあり、最大で40cmの薪を使用できます。
価格
アスペン C3のクラシックブラックモデルの価格は、税込365,200円です。オプションとして、ヴィンテージガラスクックプレート(13,200円(税込)や外気導入キット(10,450円(税込)などが用意されています。
規格表
項目 | 詳細 |
---|---|
放熱形式 | 輻射式 |
サイズ | W406×D691×H597mm |
重量 | 97kg |
最大出力 | 10.2kW(8,800kcal/h) |
暖房面積 | 約111m²(約67畳) |
最大薪長 | 40cm |
燃焼効率 | 81.4% |
最大燃焼時間 | 10時間 |
煙突径 | 152mm(上部接続) |
カラー | クラシックブラック |
オプション | ヴィンテージガラスクックプレート、外気導入キット |
価格 | 332,000円(税込365,200円) |
アスペン C3は、そのコンパクトなサイズと高度な自動燃焼制御システムにより、小規模な空間や高気密住宅でも効率的かつ快適な暖房を提供します。また、オプションのクックプレートを活用することで、薪ストーブクッキングも楽しめ、生活に豊かさと暖かさをもたらします。

薪ストーブ×Vermont Castings(バーモントキャスティング)の評判は? 基本情報やレビューを紹介 まとめ
まとめ
Vermont Castingsの薪ストーブは、美しいデザインと優れた燃焼性能を兼ね備えた高品質な薪ストーブ です。創業以来、アメリカをはじめ世界中で愛され続け、現在もそのクラシックなスタイルと最新技術の融合により、多くの薪ストーブ愛好家の心を掴んでいます。
特に人気の高い「アンコール」や「デファイアント」は、圧倒的な暖房能力と高い燃焼効率を持ち、薪ストーブの理想形とも言えるモデルです。また、コンパクトな「アスペン C3」は、小規模な空間にも対応しつつ、最新の自動燃焼制御技術を搭載している点が魅力です。
ただし、Vermont Castingsの薪ストーブは価格が比較的高く、設置には十分なスペースやメンテナンスの手間も必要となります。そのため、導入を検討する際は、薪の調達や維持管理の計画をしっかりと立てた上で選ぶことが重要 です。
薪ストーブは、単なる暖房器具ではなく、ライフスタイルを豊かにしてくれる存在 です。寒い冬を心地よく、そして特別な時間に変えてくれるVermont Castingsの薪ストーブ。あなたの理想の薪ストーブライフを実現するために、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか?


薪ストーブでQOLを上げていく情報を発信。