寒い冬、薪ストーブの炎を眺めながら過ごす時間は格別ですよね。でも、「部屋全体がなかなか暖まらない…」「足元が冷えるのが気になる…」なんて感じたことはありませんか? そんなお悩みを解決するのが 薪ストーブ×床暖房の組み合わせ!
「薪ストーブがあるのに床暖房って必要?」「そもそも併用できるの?」と疑問に思う方も多いはず。さらに、コスト面も気になるところですよね。
この記事では、 薪ストーブと床暖房を併用すると本当に節約になるのか? その仕組みやメリット・デメリット、気になる初期費用やランニングコストまで詳しく解説していきます。薪ストーブ愛好家やDIY好きな方、自然派ライフスタイルを楽しみたい方にピッタリの情報をお届けします!
薪ストーブの暖かさを最大限に活かしながら、快適で経済的な暖房を手に入れましょう!
記事を読んでわかること
- 薪ストーブと床暖房の併用が可能かどうか
- 薪ストーブがある家に床暖房が必要か
- 薪ストーブと床暖房の暖め方の違い
- 温水循環式床暖房の仕組み
- 併用のメリットとデメリット
- DIYでの設置が可能か
- 初期費用とランニングコスト
- 薪ストーブを給湯器として活用できるか

薪ストーブ×床暖房は節約になる? 仕組みやコストについて
薪ストーブで床暖房は併用できる?

結論から言うと、薪ストーブと床暖房の併用は可能です! ただし、どんな床暖房とも相性がいいわけではなく、適した方式を選ぶ必要があります。
特におすすめなのが 「温水循環式床暖房」 との組み合わせ。これは、薪ストーブの熱を利用して温水を作り、その温水を床下のパイプに循環させるシステムです。薪ストーブに「温水熱交換器」や「ボイラー機能付きストーブ」を設置することで、薪の熱エネルギーを無駄なく活用できます。
このシステムのメリットは、 薪ストーブの熱を部屋全体に広げられること! 薪ストーブだけだと暖かさが偏りがちですが、床暖房と組み合わせることで、遠くの部屋や足元までじんわり暖めることができます。
ただし、設置には専門的な知識や施工が必要になることも。DIYでできる範囲とプロに依頼すべきポイントを理解しながら、導入を検討するのがベストです!
そもそも薪ストーブの家に床暖房は必要?

薪ストーブがあれば家の中はポカポカ……と思いがちですが、実は 暖かさにムラが出やすい というデメリットもあります。家の構造によってはストーブの近くは暖かいのに、離れた場所や別の部屋は寒いまま、ということも。
特に、 床が冷えやすい家や、広い間取りの家では床暖房を併用することで快適さがアップ! 足元からじんわり暖まるので、薪ストーブの炎を楽しみながらも、部屋全体をバランスよく暖めることができます。
また、薪ストーブを焚いていない時でも床暖房が補助的に働くため、 朝晩の冷え込みが厳しい時期や外出時にも安定した暖かさをキープできる のも大きな魅力です。薪ストーブだけで十分か、それとも床暖房もプラスするかは、住まいの条件やライフスタイル次第です。
薪ストーブと床暖房の暖め方の違い

薪ストーブと床暖房は、どちらも寒い季節に大活躍する暖房方法ですが、 暖め方には大きな違い があります。それぞれの特徴を理解して、自分の家に合った暖房スタイルを見つけましょう!
薪ストーブの暖め方:輻射熱と対流熱
薪ストーブは 「輻射熱(ふくしゃねつ)」 を利用して部屋を暖めます。ストーブ本体が熱を蓄え、そこからじんわりと放射される熱が壁や床、家具に伝わり、部屋全体を暖める仕組みです。また、薪ストーブの熱で室内の空気が温まり、自然な空気の流れ(対流)が生まれます。これにより、部屋全体が少しずつ暖まっていきます。
ただし、 ストーブの近くは非常に暖かいものの、離れた場所や他の部屋まで熱が届きにくい というデメリットもあります。広い空間や吹き抜けの家では、薪ストーブだけでは十分な暖房にならないことも。
床暖房の暖め方:伝導熱と対流熱
一方、床暖房は 「伝導熱」 を使って床全体を暖め、その熱が空気を温めることで 「対流熱」 も生まれます。これにより、部屋全体をムラなく暖めることができます。特に、足元が冷えやすい冬の時期には、床暖房のじんわりとした暖かさが心地よく感じられます。
薪ストーブは部分的に強く暖めるのに対し、床暖房は全体を均一に暖める のが大きな違いです。この2つをうまく組み合わせることで、薪ストーブの「炎の暖かさ」と、床暖房の「やさしい温もり」をどちらも楽しむことができます!
温水循環式床暖房について
床暖房には 「電気式」 と 「温水式」 の2種類がありますが、薪ストーブとの相性が良いのは 温水循環式床暖房 です。これは、床下に敷設されたパイプに 温水を循環させることで床を暖める仕組み です。
温水循環式の仕組み
- 熱源でお湯を作る → 薪ストーブの熱交換器や専用ボイラーで水を温める。
- お湯を床下の配管に流す → 温水が床下のパイプを巡ることで床全体を暖める。
- 冷めた水を再加熱 → 温度が下がった水を再び加熱し、循環させる。
このシステムにより、 部屋全体をムラなくじんわり暖める ことが可能です。
薪ストーブ×温水式床暖房のメリット
🔥 薪の熱を有効活用 → ストーブの熱を利用するため、電気やガスの使用量を抑えられる。
🔥 部屋全体が均一に暖まる → 薪ストーブだけでは届きにくい場所も暖められる。
🔥 足元からポカポカ → 体感温度が上がり、少ない燃料でも快適に。
ただし、設置には専用の配管工事やポンプが必要で、初期費用がかかる点には注意が必要です。長期的に見てコスト削減や快適性を求めるなら、薪ストーブと温水式床暖房の組み合わせは非常に魅力的な選択肢です!
メリットとデメリット

薪ストーブと床暖房の併用には多くの魅力がありますが、一方で注意すべきポイントもあります。ここでは、 メリットとデメリットをしっかり理解して、導入を検討する際の参考にしてみましょう!
メリット
⭕️薪の熱を最大限に活用できる
薪ストーブの熱は非常に強力ですが、そのままでは一部の空間しか暖められません。床暖房と組み合わせることで 熱を効率よく分散でき、家全体をムラなく暖められる のが大きな魅力です。
⭕️足元からポカポカで快適
薪ストーブは上に向かって熱が広がりやすく、床が冷たくなりがち。でも床暖房を併用すれば 足元からじんわり暖まるため、体感温度が上がり、少ない燃料でも快適 に過ごせます。
⭕️光熱費の節約につながる
通常の温水式床暖房はガスや電気でお湯を温めますが、薪ストーブの熱を利用すれば ガス代や電気代を抑えられる 可能性があります。
⭕️環境にやさしい
薪は再生可能エネルギーの一種。 適切に管理された森林から供給される薪を使えば、環境負荷を抑えながら暖房ができる のもポイントです。
⭕️停電時でも使える
一般的な電気式床暖房は停電すると使えませんが、薪ストーブと温水循環式床暖房の組み合わせなら 停電時でも暖房を確保できる 可能性があります。
デメリット
❌ 初期費用が高い
薪ストーブだけでも設置費用がかかりますが、 床暖房を組み合わせるとさらにコストアップ します。特に、温水循環式の場合は配管工事やポンプ設置が必要で、数十万円以上の費用がかかることも。
❌ 薪の管理やメンテナンスが必要
薪ストーブを使うには 薪を調達・保管・乾燥させる手間 がかかります。また、煙突掃除やストーブのメンテナンスも定期的に行う必要があります。
❌ 暖まるまで時間がかかる
薪ストーブは火をつけてから部屋が暖まるまで時間がかかるため、 すぐに暖かくなる電気暖房とは違い、朝や帰宅直後には寒さを感じることも あります。床暖房を補助的に使えばカバーできますが、その分の燃費を考慮する必要があります。
❌ 設置できる家が限られる
薪ストーブと床暖房の両方を導入するには、 ある程度のスペースと設備が必要 です。特に、薪ストーブは煙突工事が必須なため、マンションや狭い住宅では設置が難しい場合があります。
DIYできるのか?
薪ストーブの設置や床暖房の導入を DIYで挑戦したい! という方も多いですが、 一部はDIY可能でも、専門的な工事が必要な部分もあります。
DIYでできること
🔨 薪ストーブの設置(簡易タイプ) → 屋外の薪ストーブや小型のストーブならDIY可能な場合も。
🔨 床暖房の下地作り → 床材の選定や断熱材の施工など、基礎部分の準備はDIYでできることが多い。
プロに任せるべきこと
⚠ 煙突の設置 → 不適切な施工は 火災や一酸化炭素中毒のリスク あり!
⚠ 温水循環式床暖房の配管 → 漏水リスクがあるため、専門業者の施工が必須。
完全DIYは難しいですが、一部を自分で施工してコストを抑えることは可能! 設計や安全面を考慮しながら、無理なくDIYを楽しみましょう!
イニシャルコストについて

薪ストーブと床暖房を併用する場合、 導入費用(イニシャルコスト)は決して安くありません。 しかし、長期的に見れば光熱費の節約につながる可能性もあるため、費用対効果をしっかり考えることが大切です。
薪ストーブの導入費用
薪ストーブ本体 → 20万〜100万円(性能やデザインによる)
煙突工事 → 20万〜50万円(長さや施工条件による)
床暖房の導入費用(温水式)
設備費(配管・ボイラー) → 50万〜150万円
施工費 → 1㎡あたり2万〜5万円
合計すると100万円以上の初期投資が必要になることも! ただし、補助金制度を活用できる場合もあるので、事前にチェックしてみるのがおすすめです!
ランニングコストについて

薪ストーブと床暖房を併用した場合、 ランニングコスト(維持費)は使い方次第で大きく変わります。
薪ストーブのランニングコスト
薪代 → 1シーズンで 3〜10万円(使用頻度・薪の調達方法による)
メンテナンス費 → 煙突掃除やストーブの点検で 年1〜2万円
温水式床暖房のランニングコスト
燃料費(薪を使う場合) → ストーブの熱を活用できれば 追加コストほぼゼロ!
ポンプの電気代 → 月1,000〜3,000円程度
薪を自給できればコストを抑えられますが、購入する場合は燃料費がかかるため、どのくらいの薪を使うかがポイント! メンテナンスを怠ると効率が落ちて余計なコストがかかるので、定期的な掃除や点検を心がけましょう!
給湯器にすることもできる?

薪ストーブの熱を利用して給湯することは可能です! 特に「ボイラー機能付き薪ストーブ」や「温水熱交換器」を組み合わせることで、薪の熱エネルギーを暖房だけでなく お湯を作るためにも活用 できます。
仕組み

- 薪ストーブの熱で水を温める → ストーブ内の熱交換器や専用ボイラーで水を加熱。
- 温水をタンクに貯める → 貯湯タンクに熱いお湯を蓄えておくことで、いつでも使える。
- 家庭内で給湯として利用 → キッチンやシャワーなどに供給可能。
メリット
⭕️ガス代・電気代の節約 → 薪の熱でお湯を作るため、給湯コストを削減できる。
⭕️停電時でもお湯が使える → 電気を使わないシステムなら災害時にも安心。
注意点
❌ 温度管理が難しい → お湯が熱くなりすぎると危険なので、調整機能が必要。
❌ 専門的な設置が必要 → 給湯システムの導入には配管工事が必須。
薪ストーブの熱を最大限に活用すれば、 暖房+給湯のダブル節約が可能! ただし、安全性を考慮し、専門業者と相談しながら導入するのがおすすめです!
薪ストーブ×床暖房は節約になる? 仕組みやコストについて解説 まとめ
まとめ

薪ストーブと床暖房の併用は、快適性とエネルギー効率を両立できる理想的な暖房システム です。薪ストーブの強い輻射熱と、床暖房のじんわりとした伝導熱を組み合わせることで、家全体をムラなく暖めることができます。
特に「温水循環式床暖房」との相性が良く、薪ストーブの熱を利用して温水を作り、それを床下の配管に循環させることで、燃料コストを抑えながら足元から暖かい環境を作る ことが可能です。また、給湯システムと組み合わせることで、暖房とお湯の両方を薪でまかなうこともできます。
ただし、導入コストが高いことや設置工事の難易度が高いこと はデメリットとして考慮する必要があります。薪の調達やメンテナンスの手間もかかるため、ライフスタイルや住宅環境に合うかをしっかり検討することが大切です。
薪ストーブの炎の温もりと、床暖房の快適さを組み合わせて、**より暖かく、経済的でエコな暮らしを実現してみませんか?

薪ストーブでQOLを上げていく情報を発信。